「To the Gates of Stalingrad」を読む
ちと中途半端ですが、今日は「青作戦」発動67周年記念日。
先日買った「To the Gates of Stalingrad」も少しずつ読んでます。
前文によると、これまでに出版されたチュイコフ、ゲルリッツ、
カレル等の著作は、個人の回想に頼っているためかミスも多く、
そのため本書では、近年明らかにされた両軍の戦闘記録を照合し、
スターリングラード戦史の完璧な決定版を目指したようです。
他の戦史書では省略されがちな部分も詳解されてますが、
むしろ戦況の背後にあった両軍の心理、決断こそ興味深いですね。
たとえばこれまでの一般的な青作戦のイメージでは、
ドイツ軍が進撃を始めると、すぐにソ連軍も撤退を始めた印象ですが、
実際のスターリンは、戦役初期において積極的な反撃を命令しており、
第5戦車軍の敗北によって方針を転換し、後退戦略に切り替えたと。
(山崎雅弘さんの「完全分析・独ソ戦史」には織り込み済み)
この反撃失敗だけでなく、それに先立つ第二次ハリコフ戦、クリミア失陥と、
ソ連軍は失態を重ね、自分たちの稚拙さを思い知る一方、
生き残った指揮官たちは、敗北から多くを学んで成長していくのです。
逆にドイツ軍は、輝かしい戦術的勝利を重ねるも、
そもそも青作戦自体、目標が遠すぎ、敵が多すぎ、補給が少なすぎると云う
前年のバルバロッサ作戦と同じ轍を踏んでいたのが実態だそうで、
モスクワでの敗退から何も学んでいないのでは?と思えます。
得てして勝者より敗者の方が多くを学べると申しますが、
青作戦戦役こそ、ドイツ軍が学ばず、ソ連軍は学んだ戦いだったかも。
もしこの実相をウォーゲームに反映させるなら、
ソ連軍ユニットはただ単に除去→復活を繰り返すだけでなく、
よりドラスティックに、強力なユニットに置き代わって再登場するのでしょうか。
しかし「負けると強くなる」ってルールだと自殺攻撃プレイが横行するだろうし、
「一定の時期が過ぎると強くなる」ってのも少し違いますね。難しいなー。
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